2013年6月24日(月)19:00~
第82回インキュベーションパーティーD2K、今回のパネリスト脳科学者 茂木健一郎氏ということで、今回も参加してきました。
会場は満員で追加席が出たそうで、男女年齢様々な人が参加してて人気がすごい!
「イノベーションと脳」というテーマで、イノベーションの実現に必要な脳の働きや、イノベーションを生み出す人づくりについての講演でした。
茂木さんの講演は、マイクを使ってるのもあるけど声が大きい。擬音語も「ブワァー!」とか「ドーパミンが、ドバーッ」という感じで、全体的にエネルギーがあふれ出してる感じでした。

講演内容をメモ的に載せてみます。
==以下メモ==(間違いがあったら、修正しながら読んでください)
・いまの日本にはイノベーションがない!
コンピュータの会社Appleは、ノートPCとか既存のものではなく、今までなかったiphoneでイノベーションを起こした。
Facebookは、今までに存在しなかったWeb上の広告で儲かっている。
百貨店、新聞社など、新しい業態を生み出せないところは、右肩下がりになってしまう。新しい業態を生み出せないとコモディティ化で商品価値は下がっていく。
新しいイノベーションが必要。
いつも大学の文句をいって怒られるけど、偏差値入試、ダメ。
大学なんか行かなくたって、勉強できる時代がもうそこまできている。
MOOC(Massive open online course)
大学なんか行かなくていいから、英語はやれよ!英語ができれば、世界中の最先端を読むことができる。
日本の受験の何がひどいかというと、共同作業がまったくない。個人競技。優等生はせこくなっていく。日本、自己肯定感が低い。
・イノベーションを起こすにはどうするか。
アハ体験。
ヒラメキは一瞬で起こる。
ヒラメキの瞬間、脳が一斉に活動する。
・ヒラメキはなかなか気づかない。Change blindness
せっかくイノベーションの種があっても気づかない場合がある。
例.マジックでトランプのカードの色が変わるという動画で、トリックが分かるか見抜見抜こうとして、トランプに集中していると、マジシャンのシャツの色とか、テーブルクロスの色とか、後ろのカーテンの色とか、かわっているのに気づかない。(見たのですが全く気付きませんでした…。)
気づいた瞬間にドーパミンが、バーン!!とでる。気持ちいい。
その、気づいたことが強化される。
できるかどうか分からない(リスクがある)時に、ドーパミンがよく出る。
子供のときの発達過程の道筋が関係してくる。
子供のとき、母親が安全基地(secure base)を与えてくれた子供は、リスクをとれるようになる。与えられてないと感じる人も、そのことに気づいてそれから対応すれば大丈夫。自分の中に安全、安心なものがあればあるほど、リスクをとることができる。
どんな会社が、イノベーションをおこせるのか?
ある会社の、新しい情報に気づいて取り入れる能力は、もともとその会社が持っているその能力を超えない。自分たちでやってないと(その中身とか目的とかわかってないと)、新しい情報は行かせない。パクリはできないよ。
jobsがxeroxにいって初めてGUIを見て、世界で初めてGUIパーソナルコンピュータを作ることができたのは、自分たちでコンピュータを作ってその意味がわかっていたから。
jobsが半年間いった大学で、カリグラフィーを学ぶ。
jobsがコンピュータに初めて奇麗に文字を表示する「フォント」を取り入れて革命を起こした。
イノベーションっていうのは、きづきがだいじ。
後から見たら、誰だってできる。
気づき、セレンディピティが大事。
・セレンディピティ
Aというものをさがしていると、Bにであった。
Aを目指してきたのに、Bを見つけた。
・セレンディピティの三つのA
Action(行動)
Awareness(きづき)
Acceptance(受容)
おぼえてますか?インターネットが出始めたころ、企業の人が、インターネットなんて信用できないと言っていた。今では、インターネットで買い物するのが当たり前の時代になった。未知のものを受容するのは難しい。
・スモールワールドネットワーク。
Stanley Milgram
6人くらいを経由すると、世界中の誰とでもつながる。
シカゴの人が、ニューヨークのある人に手紙を送る。
この人に一番近いと思う人に手紙を送って、何通の手紙で届いたか。
6人を介しすと、世界中の人と繋がれる。
Six Degrees of Separation
・サルの大脳新皮質の大きさと毛繕いをする仲間の数は比例する。
ダンバース
how many friend dose one person need ?だいたい150人くらいがうまくいく数?
いろんな人の話を聞いて学んで。お互いの個性を認め合うこと。
得意なことを頑張って、苦手なことはできる人と協力する。
・weak ties , strong ties
弱いキヅナ、そこでなにがおこっているかへの感性を持たないと、イノベーションは起きない。大きな変化が起きていても気づかないときがある。
まとめ
アハ体験・ヒラメキ
心を柔らかく持つ。リラックスしている。まじめ一本やりでまっすぐ考えているときづかないことがある。へらへらする(笑
セレンディピティの三要素。
人の繋がり(ネットワーク)の大切さ、スモールネットワーク 弱いきずなを大切にしないといけない。
心を柔らかくもって、得意なことを活かして、人と繋がって。
イノベーションって楽しくない?!
他人と出会って、向き合って、結び合うことが大事じゃないかなーと思う。
==ここまで==
